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ユニクロのフリースは二度と買わない!と誓った日のこと

ユニクロで買い物をして、ふと昔に「ユニクロのフリースは二度と買わない!」と誓った日のことを思い出しました。

目次

久しぶりのユニクロでの買い物

久しぶりにユニクロで買い物をした。スウェットのパンツだ。2000円くらいだったと思う。

タバコは外で吸っている。いわゆるホタル族だ。寒くなってきたので新しくスウェットパンツを買ったのだ。

家に帰ってユニクロのスウェットパンツを履いて外に出た。買う時から気になってはいたのだが、「やっぱりか」、とがっかりした。スウェットパンツの足首の部分の絞りがあまいのだ。買ったのは足首の部分を絞っていないものではない。ゴムで足首の部分を絞っているタイプのものだ。

足首や袖口にゴムなどで絞っているのは体に密着させて、そこから外気が入ってこないようにしているものだと思っている。しかし、ユニクロのスウェットパンツはまったく足首の絞りが甘いので風がスースーと入ってくる。寒いのだ。

昔を思い出す

タバコを吸いなが「やっぱりユニクロだな」と思った。ふと、ユニクロのフリースは二度と買わないと誓った昔のことを思い出した。もう二十年以上も前のことだが、ユニクロのフリースが一世を風靡した頃のこと、最初はあまり興味はなかったのだが周りに流されてユニクロのフリースを買ってしまった。

一着目を買ったときは「こんなものか」と思ったと記憶している。特に暖かいとは思わなかったが部屋着として着ていた。しかし致命的なのはその袖口である。フリースの袖口には女性が髪を纏めるためのゴムのようなものが付いているだけである。それも手首の部分はゆるゆるでとても外気を遮断できるような代物ではない。スウェットパンツと同じように外気がもろに入ってくるのである。

特に最悪なのが自転車に乗っている時である。自転車のハンドルを握るとちょうど袖口が進行方向に向くので、そこから風がビュンビュン入ってくる。フリースの上に上着を着ているならまだしも、フリースが一番外側の場合は最悪である。肩の辺りまで冷たい風が入ってくるのである。これは暖かさを売りにしている(といってもとても暖かいと思ったことは一度もないのだが)フリースとしてはどうなのか、とはなはだ疑問だった。

それでも世間ではユニクロのフリースが売れ続けている。売れ続けているのでしばらくして、また流されてもう一着買ってしまった。後発の商品なのか少し肌触りは良くなっていたが、相変わらず特に暖かいとは思わなかった。

そして袖口なのだがやはり何も変わっていなかった、相変わらず髪を止めるゴムのようなものが付いていて、手首には密着してくれない。自転車に乗ると風が入ってきて最高に寒い。

洋服の機能性を考える

このユニクロのフリースは私の洋服に対する考えを改めさせる大きなきっかけになった。暖かさを求めるなら冷たい外気を遮断して、内部の暖かい空気を逃さないするような機能が必要だ。そのため袖口にはゴムなどが入っていて、外気が入らないと同時に内部の空気を逃さない作りになっていると思っている。高い商品ではこの袖口の部分もしっかりしてい。反対に安い商品ではゴムの部分の耐久性や作りが甘いものが多い気がする。

それまでは洋服を選ぶときに気にするのはデザインや素材などであった。袖口などを特に気にしたことはない。何度も選択して袖口が緩くなくなってしまうことはあったが、このように洋服の機能性までを考えさせられる商品には出会ったことがなかったのだ。つまり、安い商品でも洋服としての一定の機能性は確保されていたのだ。

しかしユニクロの場合は、暖かさを売りにしているフリースでこの機能をバッサリと削ぎ落としているのだ。いくら安さを売りにしているといってもこれでは本末転倒である。

ユニクロのフリースは二度と買わないと誓った

これに気づいた時、なんか私はユニクロにバカにされているように感じた。そしてこのような欠陥品とも言えそうな商品を大々的に宣伝して販売しているユニクロにも不信感が芽生えた。

以来、私はユニクロのフリースは買わないと誓った。

その誓いはいまだ破られていない。

実はこのユニクロのフリースのエピソードは度々思い出している。去年の冬だっただろうか、ユニクロに行った時に思い出して、「最近のユニクロはどうなっているんだろう」とふと気になって商品を見てみた。

ユニクロは相変わらずだった。フリースはみなかったが1万円くらいで売られているダウンジャケットをみてみると、袖口は全く処理されていない、というか袖口というものがなかった(というのが正しいか分からないが)。うまく説明できないが袖口の部分は他の部分と同じままで終わっているのである。他にもみたが袖口を大事にしない社風は相変わらずだった。

実はフリース以外にもう一つ、ユニクロでは誓っているものがある。それは高い商品は買わないことである。あれ以来、私の中でユニクロは安さを追求するためには必要な機能でも捨てるという不信感があるからだ。2、3千円程度ならダメージは少ないが、1万円くらいだと結構ダメージを喰らうからである。

この誓いもいまだに破られてはいない。そして破る気はまったく無い。

おわりに

ユニクロのフリース事件は私にとってはいい教訓になっている。

今まではデザインやサイズばかりに気を取られていたが、この件以来、素材、機能性、縫製といった細かい点まで確認することが多くなったからである。

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