Googleは利便性のためにユーザーごとにカスタマイズした検索結果を表示しようとします。これはパーソナライズド検索と呼ばれます。
自宅で検索したら「会社で見た検索順位と違う?」といった経験をしたことはありませんでしょうか?
このような場合、パーソナライズド検索の影響を受けている可能性があります。
ここではパーソナライズド検索の影響を最小化する方法やツールを使って検索順位を確認する方法を紹介します。
パーソナライズド検索に影響を与えるデータ
パーソナライズド検索には次のデータが影響していると言われています。
- 現在の位置情報
- 直前の検索
- 過去の検索履歴
- 過去にアクセスしたウェブサイト
- Googleのサービスの利用履歴や登録情報
- ソーシャルのつながり
Googleはこれらのデータを使ってユーザーが知りたいと思う情報を優先的に表示しようとします。ユーザーにとっては便利でも、検索順位を確認するときはカスタマイズされた検索結果の可能性があります。
このことをうっかり忘れていると、正しくない検索順位で一喜一憂することになります。
パーソナライズド検索による影響を最小化する
パーソナライズド検索の影響はある程度無効化することができます。代表的な方法をいくつか紹介します。
シークレットウインドウで検索する
Chromeにはシークレットウィンドウという機能があります。シークレットウィンドウを使うと閲覧履歴やフォームに入力した情報などは保存されません。そのため履歴に影響されない検索結果を調べることができます。
シークレットウィンドウを立ち上げるにはChromeメニューから「新しいシークレット ウィンドウ」でクリックします。すると次のような画面が表示されます。
シークレットウィンドウを開いた後は、いつも通りこのウィンドウで検索を実行します。
Chrome以外のブラウザにも同様の機能が実装されています。
URLの最後に「&pws=0」を付ける
URLの最後に「&pws=0」という文字を追加する方法もあります。
これを使うには、まずいつものようにGoogleに検索したいキーワードを入力して検索を実行します。検索結果が表示されたらアドレスバーのURLの最後に「&pws=0」を付けてもう一度検索を実行します。
これだけでパーソナライズド検索の影響を受けずに検索できるようになります。
位置情報による影響は無効にできない
2つの方法を紹介しましたが、これらの方法でも「位置情報」によるカスタマイズは無効化することができないことは注意してください。
実際のところ本当の検索順位を知る術はありません。こう言っては身も蓋もないようですが、検索順位を弾き出すロジックは非常に複雑なのでGoogleでさえ唯一の検索順位といったものはわからないのではないでしょうか。あまり細かいことにはこだわらずに割り切って検索するのがいいと思います。
ツールを使って検索順位を確認する
客観的なデータが必要ならツールを使って検索順位を確認するのもいいでしょう。ツールによって検索順位が異なるのは当たり前ですので、いくつかのツールのデータから総合的に判断しましょう。
Google Search Consoleで「掲載順位」を調べる
Google Search Consoleは皆さんも使っているのでご存知かと思いますが、もちろん検索順位も調べることができます。
まずGoogle Search Consoleにログインして左側のメニューから「検索パフォーマンス」をクリックします。すると画面に「平均掲載順位」の表示が見つかるでしょう。
「平均掲載順位」にチェックを入れると「平均掲載順位」の時系列のグラフが確認できます。
その下の一覧では「クエリ」「ページ」など個別のの掲載順位が確認できます。
サードパーティの検索順位ツールを使う
Google Search Console以外にもサードパーティの検索順位ツールがたくさんあります。いくつかツールを挙げてみます。
有料・無料のさまざまなツールがあることがわかりますね。いろいろみてみると面白いと思います。検索順位はこれらのツールのデータも活用しましょう。
デバイスによって検索順位が異なる
検索順位はデバイスによっても異なります。つまりパソコンから検索するのとスマホから検索するのでは検索順位が異なることがあるということです。
ツールによってはパソコンとスマホの両用の検索順位を確認できるものもあります。
これはつまりデバイスごとにSEO対策をする必要性があるこということでもあります。どちらのデバイスを主なターゲットにするかはもちろん考えておく必要があります。
まとめ
Googleはパーソナライズド検索やオーガニック検索の順位の正確なロジックは公表していません。そのため、唯一正しい検索順位を知る術はないと言って良いでしょう。
一方、ユーザーの視点で見てみると、ユーザーはパーソナライズド検索でカスタマイズされた検索結果を見ています。このことも忘れないようにしましょう。