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SERPを意識したSEO対策は出来てますか?

皆さんもGoogleの検索結果で自身のウェブサイトを上位に表示させようと、キーワード選びやその他のSEOを実践していると思います。

しかしSERPを意識してSEO対策をいますでしょうか?

SERPとは「Search Engin Results Pages」の略で、Googleなどの検索エンジンでキーワードを入力して検索した結果のページのことを言います。

この記事ではSEO対策として重要な次の2つの事柄についてSERPの観点から見直していきたいと思います。

  • 検索結果の上位に表示される
  • ウェブサイトのリンクをクリックしてもらう
目次

SERPで上位に表示されることを意識する

「検索結果の上位に表示される」と言うとき、一般にはオーガニック検索で上位に表示されることを意味している思います。

ここでの主題はSERPで上位に表示されることですが、まずはオーガニック検索で上位に表示されることの重要性からおさらいして見ましょう。

オーガニック検索で上位に表示されることの重要性

オーガニック検索で上位に表示されれば、当然自身のウェブサイトへのアクセス数も増加します。ZERO LIMITの記事によると、オーガニック検索のクリックされる割合は次の通りです。

  • 1ページ目のオーガニック検索結果の71.33%がクリックにつながった
  • 1ページ目のオーガニック検索トップ5が、すべてのクリックの67.60%を占める。中でも1位のクリックは2位から4位の合計に匹敵する
  • オーガニック検索の6位から10位ではわずか3.73%
  • 2ページ目と3ページ目のクリック数は5.59%しかない

このデータからいかにオーガニック検索で上位に表示されることが重要かわかりますね。

SERPにはSERP機能も表示される

オーガニック検索で上位を狙うことは正しいのですが、SERPにはオーガニック検索以外にさまざまなGoogleのSERP機能が表示されます。

GoogleのSERP機能の代表的なものは有料検索(リスティング広告など)です。Googleにキーワードを打ち込むと、キーワードに適したこの有料検索の結果がオーガニック検索とは別に表示されます。SERP上で普通はオーガニック検索より前に表示され「広告」と表示されるのでそれと分かります。

有料検索以外にもGoogleによってさまざまなオブジェクトがSERP上に挿入されます。つまりはオーガニック検索でたとえ1位でも画面の一番上の表示されるわけではないのです。

GoogleのSERP機能をよく知らないという方は以下のウェブサイトを確認してみてください。

What is a SERP feature?:
https://moz.com/learn/seo/serp-features

例えばGoogleで「organic」をいうキーワードで検索してみると次のような表示結果になります。

GoogleのSERPの表示画面です

このSERPに有料検索はありませんが、GoogleのさまざまなSERP機能が挿入されています。ピンクの枠で囲った部分は全てGoogleのSERP機能です。

このためSERPの画面にはオーガニック検索はほとんんど表示されていません。下位のオーガニック検索を見るには画面をスクロールしなければなりません。

SERPで上位に表示されることを意識する

このようにSERP上にはGooleのSERP機能があるため、オーガニック検索は画面上の下の方へ追いやられてしまいます。

そこで「オーガニック検索で上位に表示される」という考えをもう一歩進めて、「SERPの画面で上部に表示される」ということを考える必要が出てきます。

SERPで上位に表示されるためのSEO対策

前述のように価値の高い場所がGoogleのSERP機能によって占有されると、必然的に検索したユーザーの目に触れる機会は減ることになります。これによってオーガニック検索のクリック率にも影響が出てきます。これに対するSEO対策としては次の2つの戦略が考えられます。

  • GoogleのSERP機能と戦わない
  • GoogleのSERP機能を利用する

「GoogleのSERP機能と戦わない」戦略

「GoogleのSERP機能と戦わない」戦略は、SERP機能が挿入されないまたは少ないキーワードを選んでSERPの画面上部へ表示されることを狙う戦略です。競合が多いビックワードではなくスモールワードをターゲットキーワードとして狙うのと同じ考え方です。つまりは強い敵とは戦わないという戦略です。

もしターゲットキーワードで検索した結果、有料検索その他のSERP機能が多いようでしたら他のターゲットキーワードを検討します。このようにしてSERP機能にクリックを奪われないキーワードを選定します。

ただしGoogleのSERP機能も日々進化し続けているので、将来SERP機能にクリックを奪われる可能性は心に留めておきましょう。

「GoogleのSERP機能を利用する」戦略

GoogleのSERP機能を利用する」戦略は、リスティング広告を出したり強調スニペットで表示されるような対策をして、GoogleのSERP機能に自身のウェブサイトへのリンクを画面の上部に表示させたり、目立つように表示させたりしてクリック率を上げるという戦略です。つまりGoogleのSERP機能を積極的に利用して、他のSERP機能同様、ユーザーにアピールするのです。

これには費用やオーガニック検索で上位を狙う以外のスキルが必要になってきます。

ただしこのような対策はSEO対策の最終段階だと思います。その他のSEO対策が十分に行われた上で費用対効果を検討してこれらの対策を行うことになるでしょう。個人のウェブサイトではなかなかこのような戦略は難しいのではないかと思います。

SERP機能はゼロクリック検索(ノークリック検索)も引き起こす

GoogleのSERP機能はオーガニック検索の表示場所を奪う他にゼロクリック検索にも大きな影響を与えています。

ゼロクリック検索(ノークリック検索ともいう)とはユーザーの求める答えがSERP上に表示されるため、オーガニック検索のリンクなどをクリックしないで検索を終えてしまうことを言います。

先程の「organic」のSERPを見てみましょう。この英単語の意味を知りたくて検索したユーザーは一番上に表示されたGoogle翻訳の表示だけで用が足りてしまうと、ほとんどの場合は他のリンクをクリックをしたりはしないでしょう。

ゼロクリック検索によって当然のことながら自身のウェブサイトへのアクセスは減ることになります。

SparkToroの「In 2020, Two Thirds of Google Searches Ended Without a Click」の記事によるとデスクトップとモバイルを合わせて約65%がゼロクリック検索であったとのことです。そしてこの割合は今後も増加していくだろうと予想されます。

このようにゼロクリック検索は非常に深刻な問題です。

ゼロクリック検索に対するSEO対策

ゼロクリック検索に対するSEOの対策は、「GoogleのSERP機能へのSEO対策」で述べたこと同じです。つまりは次のいずれかの戦略を取ることになります。

  • ゼロクリック検索と戦わない
  • GoogleのSERP機能を利用する

つまり戦いを避けるか、SERP機能を利用してSERP上に表示される回答より目立つ場所や興味を惹く内容をいち早くユーザーへ提示するかです。

ただし、2つ目の戦略を採用して効果がどれくらい出るかはよく検討をする必要があります。

いずれにしてもゼロクリック検索を意識してターゲットキーワードは慎重に選ぶ必要があります。

まとめ

オーガニック検索で上位を狙うだけでなく、SERPを意識してSERP上でいかに自身のウェブサイトがユーザーの興味を引くように表示されるかを考えましょう。

特にキーワード選定の段階からSERPを意識しておくことが重要です。

最後に、この記事を書くために参考になったサイトや興味を引いたサイトの一覧を掲載します。皆さんもぜひ参照してください。

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この記事を書いた人

・PM、SE、SIなどを20年以上経験
・ネットワークスペシャリスト、セキュリティスペシャリストなど複数のIT国家資格を保有

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